令和3年度技術士一次試験感想公開中!
技術士一次試験【機械部門】これで受かった! 参考書 勉強時間

本記事では、令和3年度の技術士一次試験を受験し、合格した筆者が、

「技術士一次試験ってどうやって勉強したらいい?」

「参考書はなにがいい?」

といった疑問に答えます!

ぺろ
今回は、技術士一次試験を受験予定の方に向けて筆者の勉強方法やおすすめの参考書について紹介します。
この記事の筆者
  • 2021年(令和3年度)の技術士一次試験を機械部門で合格しました。
  • 学歴は地方国立大学大学院卒です。
  • 大学での専門は金属系でしたがお仕事の関係で機械部門を受験しました。
この記事はこんな人におすすめ

技術士一次試験を受験予定の方

機械部門で受験しようとしている方

技術士一次試験の参考書選びで悩んでいる方

ページコンテンツ

技術士一次試験とは ?

技術士になるためには、技術士試験に合格する必要があります。

技術士試験は一次試験と二次試験に分かれています。

一次試験の合格者のうち、様々な要件をクリアした人が二次試験の受験資格を得られます。

一次試験は技術士になるための登竜門といえるでしょう。

詳細な情報は、公益社団法人日本技術士会のホームページを参照してください。

技術部門

技術士試験は機械、船舶・海洋、航空・宇宙、電気電子、化学、繊維、金属、資源工学、建設、上下水道、衛生工学、能楽、森林、水産、経営工学、情報工学、応用理学、生物工学、環境、原子力・放射線および総合技術監理の21技術部門に分かれています。

各部門に選択科目があるので、自分の専門分野にあった得意分野の科目を選ぶことが合格のうえで必須です。

筆者は、今回、機械部門を受験しました。

勉強法・勉強時間は?

過去問を解けるようになるまでずっと繰り返し解く!

これに尽きると思います。

技術士一次試験は過去問と似たような問題が多く出題されます。

なかには、過去問とまったく同じ問題も出題されることがあります。

技術士一次試験を合格するためには、過去問を繰り返しできるようになるまで解くことが重要です。

日本技術士会のホームページ(過去問題(一次試験)-日本技術士会)には過去の問題がすべて公開されており、その正答も公開してあります。

合格するためには、最低でも5年分ほどの過去問を解けるようになっておくことが必要だと思います。

過去問について

技術士試験の過去問は、日本技術士会のホームページからダウンロードできます。

下記リンクをご参考ください。

日本技術士会ホームページ – 過去問題(第一次試験)

日本技術士会ホームページ – 過去問題(第二次試験)

勉強時間


およそ300時間ほどです。

ブログやSNSなどで他の受験者さんの様子を見てみると、少し少なめかもしれません。 

完全に独学で、参考書と過去問を中心に勉強しました。

勉強開始時期

筆者はおよそ5ヶ月ほど前から勉強を開始しました。

まずはじめに、3種類の試験科目である基礎科目、適性科目、専門科目を時間を測って解いてみました。

基礎科目、適性科目については常識や問題文の理解力があればある程度、得点できるようになる手応えがあ りました。

しかし、専門科目についてはほとんど解けないことがわかりました。

大学時代に学習した知識はほとんど忘れており、使えるレベルになかったためです。

そこで、専門科目にフォーカスして、機械部門の勉強をはじめます。

機械部門の過去問解説書を購入して、通勤の電車や自宅などで一日最低1時間は勉強するようにしました。

解けなかった問題は付箋をつけ、何度も繰り返し触れるようにしました。

過去問を解く(試験2ヶ月前)

およそ3ヶ月ほどで、過去問解説書に載っている問題が概ね解ける状態になると、過去問を解くことに着手しました。

基礎科目、適性科目、専門科目の3種類の科目をすべて最低5年分は解くことに決め、2ヶ月前から過去問演習をやりました。

専門科目については最低でも2回は解き直しをするようにして、取るべき問題は確実に得点できるように準備しました。

この2ヶ月は毎日3時間以上は時間をとり、学習に励みました。

日本技術士会のホームページから、過去問をダウンロードして印刷して取り組むことを考えましたが、

印刷の手間から結局、基礎科目・適性科目の過去問解説書を購入して取り組みました。

こちらも同じく、解けなかった問題にはしるしをつけて、何度も目に触れるようにしました。 

おすすめ参考書

機械部門を受験した筆者が実際に使用した参考書を紹介します。

一冊でマスター!技術士第一次・第二次試験「機械部門」要点解説

一冊でマスター!技術士第一次・第二次試験「機械部門」要点解説

この参考書のポイント
  • 技術士試験に頻出の問題を解くのに必要な公式や証明が網羅されている。
  • 制御工学などの分野では練習問題も収録されている。
  • 過去問を解く中で生じた疑問を解決してくれる。
こんな人におすすめ!
  • 機械系の勉強に触れたことがない人
  • 大学の機械系の知識はあるがしばらく使っていない人

いきなり過去問を解いて、解ける人はいいですが、公式や理論がわからない方もいるかと思います。

また、受験予定の方には、自身の大学時代の専門分野や得意分野と異なる技術部門を受けようとしている方も多いと思 います。

そういった方は、本書を過去問や問題に関する参考書として使用することをおすすめします。

また、本書は、多少の説明が省略されていたりします。

物理の勉強にまったく触れたことのない方や文系の方でもわかるような説明にはなっていません。

最低限、高校物理と高校化学は一通り理解していることが求められます。

理系の方であれば、この参考書でわからない単語があったとしてもネットで調べればわかるようになると思います。

機械部門の専門科目過去問を一度解いてみて、「ほとんど解けないな」「公式などを忘れちゃっているな」と感じた方はこの一冊があれば安心でしょう。

※技術士1次試験で選択した専門分野は2次試験の際に変更することもできますので、自分の得意な技術部門を選択するこ とが合格への近道です。しかしながら、訳あって大学時代に機械系を学んでいないにも関わらず、機械部門で受験しようとしている方などは必須の参考書かと思います。

技術士第一次試験「機械部門」専門科目過去問題 解答と解説

技術士第一次試験「機械部門」専門科目過去問題 解答と解説(第8版)

この参考書のポイント

  • 令和2年度技術士一次試験における機械部門の過去問と解説が掲載されている。
  • さらに、過去7年分の過去問から頻出の問題を抽出し問題と解説を掲載している!

こんな人におすすめ!
  • 技術士一次試験を機械部門で受験する人全員!
  • インターネットで過去問を見て「簡単に解けそうにないな」と感じた人

令和2年度の機械部門の過去問とその解説が全問載っています。

技術士一次試験の過去問て正答はすべて日本技術士会のホームページに掲載されていますが、解説は一切ありません。

過去問を解いてみて、解説を必要とすると感じた方には必須の参考書です!

こちらの本では昨年度の過去問と解説に加え、過去7年分の過去問から、材料力学、機械力学・制御、熱工学、流体力学 の分野に分けて問題と解説が掲載されています。

この参考書が一通り解けるようになったら、専門科目の過去問にはある程度対処できるようになっているでしょう。

ユーキャンの技術士第一次試験 基礎・適性 過去問完全解説&予想模試

2021年版 ユーキャンの技術士第一次試験 基礎・適性 過去問完全解説&予想模試【R2~H26年度過去問収録】【全問解説・R3年度予想模試つき】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

この参考書のポイント
  • 基礎科目、適性科目の過去5年分の過去問と解説が掲載されている。
  • 基礎科目、適性科目の予想問題が1回収録されている。

こんな人におすすめ!
  • 技術士一次試験を受験する人全員!

5年分の基礎科目と適性科目の過去問・解説と予想問題が1回分収録されています。

基礎科目と適性科目の対策がこれ一冊でできるので大変おすすめです!

技術士一次試験受験者は専門科目に気を取られ、適性科目や基礎科目は意外とおろそかになりがちで対策が遅れます。

とくに本番直前期は、対策が未完了で時間がなくなることが想定されます。

令和3年度の技術士一次試験は適性科目が難化したことにより、対策が不十分だった方が多く不合格となりました。

ぜひ、本書でしっかり対策し、本番に備えてください。

また、「基礎科目、適性科目は日本技術士会ホームページから過去問をダウンロードして対策しよう」と思っている方もいるかと思いますが、おすすめしません。

印刷が手間であることと、解説書なしで勉強する場合、自分で正解の理由を調べるのに時間がかかるからです。

とくに直前期は対策が追いつかず、時間がとれないことがあるので、本書を購入して解説をしっかり読み込みましょう。

まとめ

今回は、技術士一次試験合格に必要な勉強と参考書を紹介しました。

技術士合格に必要なことは「過去問を解けるようになるまで繰り返し学習する」に尽きます。

しかしながら、働いている方は特に、なかなか時間を確保できないのが現実です。

時間がないなかでの合格には、補助してくれる参考書が必須です。

今回紹介した参考書が少しでも皆様の役に立つと幸いです。

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