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日本学生支援機構第一種奨学金はお得な制度! 大学院生は返還免除を目指すべき! 【経験談】

理系の大学生の方は、修士に進学する方も多いと思います。

その際、一つのネックになるのが学費の面でしょう。

本記事では、大学院修士課程の2年間で奨学金を借りた筆者の経験をもとに、日本学生支援機構の奨学金の借り方、返済免除制度について解説します。

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自己紹介

地方旧帝大、理系大学院(修士)卒業です。

日本学生支援機構の第一種奨学金(利子なしのほう)を毎月88,000円、2年間いただきました。

「特に優れた業績による返還免除」制度を利用して、半額の返還免除を頂きました。

日本学生支援機構 大学院修士課程 第一種奨学金 「特に優れた業績による返還免除」制度による半額返還免除の認定書
大学院第一種奨学金返済半額免除の認定書

大学学部生時代

筆者、ぺろは大学の学部生時代の4年間は繁華街で居酒屋バイトに明け暮れており、夜遊びばかりで成績があまりよろしくありませんでした。

研究室の配属では、成績が悪かったせいで人気のない研究室に配属されました。

研究室配属後も、だらだらと学生生活をおくっておりました。

そんな筆者も大学3,4年生になり、就職するか大学院に進学するかの選択が迫られます。

インターシップなどに参加してみたのですが、当時お子様だった筆者は、結局働くという意識が持てませんでした。

また、周囲の多くが大学院に進学することもあり、モラトリアムを延長したかった筆者は大学院を目指します。

そんなとき、担当の教授から、奨学金の話をされました。

その内容は、

  • 大学院の奨学金について、第一種(利子なし)は、本人の年収しか要件がないため、親の年収関係なく申請できる。
  • 第一種に採用されるかどうかは、大学院入試の成績による。

ということでした。

筆者の父親は年収がそれなりだったこともあり、学部生時代は奨学金は借りておらず、奨学金の知識はほぼゼロでした。

まして、利子なしの奨学金なんて世帯収入がそれなりにあった筆者の家庭には関係ないと思っておりました。

担当教授から、この話を聞いた筆者は、第一種奨学金を目指して、大学院入試の勉強に取り組みます。

ただし、所属していた学科は、学部の成績優秀者が院試免除になる制度があり、彼らは院試の結果が満点扱いとなるとのことでした。

「もし、その人たちがみんな第一種の申請をしたら、枠が埋まってしまうのではないか?」

と筆者は心配していましたが、最終的に無事に院試に合格し、第一種奨学金にも採用されました。

採用枠については、事務の人に質問したりしていたのですが、教えてくれませんでした(オープンにするような情報ではありませんね笑)。。。

ちなみに、筆者の知っている人で、第一種奨学金に申し込んだにも関わらず採用されなかった人は見当たりませんでした。

結局、このへんの枠についての詳細はわかりません。

あくまで憶測ですが、もしかすると、大学のレベルによっても枠の多さは違うのかもしれません。

ただ、院試の勉強をきちんと取り組んだのは、自分のためになったので後悔はしていません。

ポイント
  • 大学院の奨学金について、第一種(利子なし)は、本人の年収しか要件がないため、親の年収関係なく申請できる。
  • 第一種に採用されるかどうかは、大学院入試の成績による。

奨学生(大学院予約)への応募

筆者の大学院の入学試験は7,8月頃にありました。

その後、9月頃に合格通知が届きます。

合格通知の封筒と一緒に、日本学生支援機構の大学院奨学金の予約採用の申込み書が届きます。

日本学生支援機構の大学院修士の第一種奨学金は月額貸与額88,000円または50,000円が選択できます。

参考:独立行政法人 日本学生支援機構 – 平成30年度以降入学者の貸与月額

どちらにしろ、無利子なのは変わらないので、筆者は88,000円で申し込みました。

この予約採用の申し込みには、現在のアルバイト収入や、申し込み理由、指導教員の推薦所見などを用意する必要があります。

割とめんどくさく、時間もかかるので前もって準備することをおすすめします。

ポイント
  • 日本学生支援機構の大学院修士の第一種奨学金は月額貸与額88,000円または50,000円が選択できる。
  • 申し込み書類は面倒で時間がかかるので前もって準備する。

大学院生時代

大学院入学前の3月頃、予約採用の結果が通知されます。

筆者も無事に第一種奨学金に採用されました。

先程も説明しましたが、筆者の知っている人で、第一種奨学金に申し込んだにも関わらず採用されなかった人は見当たりませんでした。

そんなに、申請書類や大学院入試の成績に気を使う必要はなかったのかもしれません。

ただ、そもそも採用されなければ元も子もないので、真面目に取り組んだほうがよいでしょう。

さて、無事に第一種奨学金に採用され、月額88,000円の奨学金が振り込まれるようになったのですが、ここからが本番です。

同じ学科(コース)内の他の奨学生との勝負がはじまります。

奨学金の返還免除制度は大学院生2年間の業績に応じて、全額免除と半額免除の2つがあります。

全額免除は大学院修士課程の2年間で借りた奨学金の全額の返済が免除される驚きの制度です。

月額88,000円の奨学金を借りていたのであれば88,000円×24ヶ月=2,112,000円の返済が免除されます。

半額免除であれば、2,112,000円÷2=1,056,000円の返済が免除されます。

日本学生支援機構の公開するデータによると、半額免除以上をもらいたければ、第一種奨学金を借りている学生のなかで上位30%以上、さらに全額免除をもらいたければ、上位6%以上に入る必要があります。

参考:独立行政法人 日本学生支援機構 – 認定結果の概要

この、大学院第一種奨学金における特に優れた業績による返還免除の認定は、大学ごとに枠が決められており、優秀な東大の学生が上位を占めるわけではありません。

自身の所属する学科やコースのなかで上位に入ることができればチャンスがあります。

ポイント
  • 奨学金の返還免除制度は大学院修士2年間の業績に応じて、全額免除と半額免除の2つがある。
  • 特に優れた業績による返還免除の認定は、大学ごとに枠が決められており、自身の所属する学科やコースのなかで上位に入ることができればチャンスがある。

返還免除を受けるために頑張るポイント7つ!

返還免除を受けるためには他の奨学生よりも優れた業績を残す必要があります。

筆者が意識して頑張ったのは以下の7点です。

  1. 授業に出席して、よい成績をとる
  2. 学会発表をたくさんする
  3. 査読付き原著論文を投稿する
  4. TA・RAをする
  5. (専攻分野に関連した)ボランティア活動をする
  6. 書類をきちんと保管する
  7. (卒業時期に)申請書類を提出する

具体的にやったことについてはこちらの記事をチェックしてください。

日本学生支援機構のホームページには、「特に優れた業績による返還免除」の評価方法が公開されています。

個々の大学の評価方法もこれに則った方法で行われるため、返還免除を狙う奨学生は必ずチェックしましょう。

参考:独立行政法人 日本学生支援機構 – 特に優れた業績と評価方法

卒業前に「特に優れた業績による返還免除」申請書類を提出する!

半額もしくは全額の返還免除を受けたい場合、大学院修士2年生の2月3月頃に日本学生支援機構第一種奨学金「特に優れた業績による返還免除」申請書類を提出する必要があります。

この申請書類の内容が返還免除のすべてです!

あなたが、在学中に頑張ってきたことのすべてを書き込みましょう。

申請書類の書き方、実際に筆者が書いた内容についてはこちらにまとめたのでチェックしてください!

申請書類は大学ごとにすこしずつ異なります。

大学院修士1年生のときに、修士2年生の奨学生がどういった内容の書類を書いているのか、研究室の先輩の動きなどをよく観察しておくとよいでしょう。

また、大学院のホームページに掲載される、日本学生支援機構第一種奨学金「特に優れた業績による返還免除」申請書類の募集の案内を1年前に確認しておくことも大切です。

この時期は、修士論文を執筆する時期と重なり大変忙しいです。

実際、筆者も修士論文を書きながら、申請書類をまとめていました。

いままで努力してきたことが無駄にならないよう、スケジューリングをしっかりして申請書類も完成させましょう。

ポイント
  • 大学院修士課程卒業前に提出する返還免除申請書類の内容がすべて!
  • 修士論文提出時期と重なり忙しくなるのでスケジューリングをしっかりする!

大学院卒業後

無事に返還免除申請書類を提出して、大学院を卒業したあと、半年後くらいに返還免除の結果通知が家に届きます。

よい結果を受けて喜ぶ男女

まとめ

日本学生支援機構の大学院生向け第一種奨学金は大変お得な制度です。

無利子なうえに「特に優れた業績による返還免除」の制度により、半額もしくは全額の返還免除の可能性があります。

筆者もこの制度を利用して大学院修士2年間で借りた奨学金の半額(100万円程度)の返還免除をいただくことができました。

大学院に進学予定の方はぜひ確認してみてください。

この記事を読んでくださったひとりでも多くの方が返還免除をいただけることを願っています。

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